創造性豊かな力作ずらり 香川県漆芸研究所作品展 来月20日まで
香川県漆芸研究所(萱原弘明所長)の修了作品展「創造×漆」が香川県高松市番町の県文化会館で開かれている。同研究所の歴代修了作品から選出された創造性豊かな力作を展示している。10月20日まで。
本展は、香川漆芸を身近に感じてもらう目的で開催。2010年度から22年度までに制作された14点を紹介。
湊総子の「存清絵本 りっちゃんとうさぎりんご/おねえちゃんのまほう」はびょうぶ型の折りたたむことのできる絵本。かわいらしいオリジナルの絵とストーリーが楽しめる。
オブジェ「存清壁面装飾 meditation」を制作した山田果林は、瞑想(めいそう)するように無心で制作活動をしている時の内心を表現。表面を軽くたたいて塗る「たたき塗り」の技法で生み出された青色のグラデーションが目を引く。
このほか、ディズニー映画で登場する「魔法のランプ」をモチーフにした作品や、旅行用バッグを模した作品など、多様な表現ができる漆の魅力を伝えている。
同研究所は「新しい表現を追求するのが香川漆芸。固定観念を取り去り、柔軟な発想でつくられた作品の数々を楽しんで」としている。
(四国新聞・2024/09/26掲載)