四国の工芸品、魅力再発見 50企業・作家が出展 四国経産局、高松で催し
四国4県の企業や作家によるものづくりに焦点を当てた展示「SHIKOKU CRAFT 2024」が27日、香川県高松市の丸亀町レッツホールをメイン会場に始まった。伝統工芸の技法を使いつつ、生活に取り入れやすい現代風に仕上げたインテリアや食器が来場者の目を引いている。28日まで。
四国のものづくりの魅力を地元の人に再認識してもらおうと、四国経済産業局が初開催。4県から計50企業・作家が出展している。
会場には、県指定の伝統工芸品「讃岐桶樽(おけだる)」の技術を生かした電子レンジ対応の弁当箱や、庵治石の椅子などがずらり。クジラの形をしたかわいらしい土佐打刃物や、愛媛の和紙で作られた温かみのある一輪挿し、徳島の藍染めを施した革の財布なども並び、訪れた人は足を止めてじっくり見入っていた=写真=。
来場した三木町の自営業の女性(35)は、「今まで持っていた工芸品のイメージと違い、漆器の箸やスプーンなどはきれいで日常使いできそう」と笑顔で話した。
近くの丸亀町壱番街ドーム広場では工芸品の販売も行われている。このほか、同市大工町の讃岐おもちゃ美術館、同市庵治町の「AJI CIRCULAR PARK」も会場となっている。
(四国新聞・2024/09/28掲載)