香川県坂出市出身の洋画家中川沙綾香さん(45)=横浜市在住=の個展「時の瞬き」が、同市駒止町のかまどホールで開かれている。中川さんの独創的な世界観を色鮮やかに映し出した作品が、来場者の目を楽しませている。27日まで。


「言葉にできない思いを自由に描いた」と作品を紹介する中川さん=香川県坂出市駒止町、かまどホール

「言葉にできない思いを自由に描いた」と作品を紹介する中川さん=香川県坂出市駒止町、かまどホール


 中川さんは高松工芸高校卒業後に渡仏。パリで14年間過ごした後、米ハワイ島に1年半移住し、11年前から横浜を拠点に創作活動を行っている。
 今回の個展では、油彩画やアクリル画など小品から80号まで約50点を出展。ドイツ・ベルリンの壁をモチーフに、過去の分断の苦しみと希望あふれる未来を描いた「WALL」や、鎌倉の高台から見た幻想的な富士山の景色を切り取った「往古来今」など、現実の枠を超えたイマジネーションの世界がカラフルな色彩で創造されている。
 中川さんは、来年からベルリンに拠点を移す予定。「渡独前最後の個展を見て、これからまた変化していく作風にも期待してほしい」と話している。
 入場料300円。15、21日休館。12日にアーティストトーク、19日はピアニスト沢井夏海さんとのライブペインティングを行う。時間はともに午後2時から。

(四国新聞・2024/10/11掲載)


かまどホール「時の瞬き 中川 沙綾香展」



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