香川県観音寺市大野原町と徳島県の県境の標高911メートルに位置する四国霊場66番札所・雲辺寺(徳島県三好市)では、平地より一足早く紅葉の季節を迎えた。境内の色づいた木々を照明で照らす「紅葉のライトアップ」が26日から始まる。28日までと11月1~4日の計7日間。


試験点灯で夕闇に浮かび上がる雲辺寺の鐘撞堂(かねつきどう)周辺の紅葉=徳島県三好市

試験点灯で夕闇に浮かび上がる雲辺寺の鐘撞堂(かねつきどう)周辺の紅葉=徳島県三好市


 雲辺寺ロープウェイを運行する四国ケーブル(高松市)が雲辺寺の協力を得て2022年から実施。大師堂や山門の周辺、ロープウェイ山頂駅からの参道沿いの木々や建造物を照らしだす。今年は新たに五百羅漢像や涅槃(ねはん)像の周辺を対象にし、ライトの数を昨年の約100個から約140個に増やした。
 24日の試験点灯では、赤や黄色に染まり始めたモミジが夕闇に浮かび、幻想的な空間が広がった。色づきは昨年に比べ1週間ほど遅く、見頃は11月上旬になるという。
 点灯時間は午後5時15分ごろから同7時55分まで。ライトアップ期間中、ロープウエーは最終便を上りが同7時20分発、下りは同8時発に延長して20分間隔で運行する。

(四国新聞・2024/10/26掲載)



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