自転車でゆるり観音寺 市がマップ コースや周辺店紹介 あすオープニングイベント
香川県観音寺市は、散歩をするように自転車でのんびりと街並みを散策する「スローサイクリング」の普及促進に乗り出した。市観光協会と共同で、市内のモデルコースとコース周辺の観光スポットや店舗などを掲載した「スローサイクリングマップ」を発行。26日にオープニングイベントを実施する。
市内を巡るサイクリングコースの設定は佐伯明浩市長の公約の一つで、自転車を活用した観光振興や市民の健康づくりを目的にしている。
モデルコースとして、JR観音寺駅前の大正橋プラザを起点に「歴史文化コース」(4・1キロ)、「まちなみ散策コース」(4・2キロ)、「有明浜周遊・体力づくりコース」(10・7キロ)の3コースを設定。歴史文化コースは銭形砂絵「寛永通宝」や四国霊場68番札所・神恵院、69番札所・観音寺など、まちなみ散策コースはノスタルジックな路地裏などを巡る。
マップでは、モデルコースのほか、コース周辺の観光スポット21カ所、飲食店や土産物店など39カ所を写真付きで紹介している。
A2判で、携帯できるように折り畳むとポケットに収まるサイズになる。2万部を作製。市内の公共施設や掲載に協力している店舗などで配布している。市ホームページでも閲覧できる。
市プロジェクト推進課は「競技用の自転車ではなく『ママチャリ』を使ったまち歩きを促す取り組みで、にぎわいの創出や健康増進につなげたい」としている。
レンタサイクルは、市観光協会が大正橋プラザなど3カ所にシティーサイクル60台、電動アシスト自転車10台を配備している。
マップ作成を記念したオープニングイベントでは、応募したモニターがスタッフの先導の下、約5キロのコースを2時間程度かけて走行する。周辺の店舗に立ち寄り、特産品などの試食も予定している。
(四国新聞・2024/10/25掲載)