四国霊場88番札所・大窪寺の門前にある東讃を代表するうどん店。讃岐の郷土料理「打ち込みうどん」(950円)が看板メニューで、体の芯まで温まる名物が、半世紀以上にわたってお遍路さんや地元客から愛されている。


創業当初からの看板メニュー「打ち込みうどん」

創業当初からの看板メニュー「打ち込みうどん」


 水道関係の仕事をしていた先代が寺の裏にある女体山の湧き水にほれ込み、「長旅を終えたお遍路さんを癒やす場所をつくりたい」と1959年に創業した。
 打ち込みうどんは豚肉とダイコン、サトイモ、ゴボウといった旬の野菜を煮込み、自家製みそで仕立てている。創業当初から変わらない優しい味付けが特長で、これからの寒い季節にぴったりだ。
 現在、店は2代目の井川義雄さん(73)と3代目の雄喜さん(44)が協力して切り盛りする。義雄さんは「先代から受け継いだ味を守り、長く店を続けていきたい」と話した。


大窪寺門前に店を構える「八十八庵」

大窪寺門前に店を構える「八十八庵」


(四国新聞・2024/11/03掲載)

八十八庵


所在地 香川県さぬき市多和兼割93-1
営業時間 午前8時~午後4時
定休日 12月30、31日
TEL 0879-56-2160

八十八庵



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