北方領土との交流事業で使用する船「えとぴりか」(総トン数1124トン、全長66・51メートル、幅12・80メートル)が香川県高松市サンポートの高松港5万トン級岸壁に初めて入港し、3日から一般公開されている。初日から大勢の家族連れらが訪れ、船内を見学しながら領土問題への理解や関心を深めた。4日も午前10時から午後3時まで(受け付けは30分前まで)見学できる。


多くの家族連れらが訪れた「えとぴりか」の一般公開=香川県高松市サンポート、高松港

多くの家族連れらが訪れた「えとぴりか」の一般公開=香川県高松市サンポート、高松港


 同船は2012年から北方四島との交流事業のほか、元島民の墓参りなどに使用されている。一般公開は領土問題を広く知ってもらおうと、独立行政法人北方領土問題対策協会(山本茂樹理事長)が主催した。
 この日、船内を見学した来場者は、展示された北方四島の写真パネルを見たり、領土問題の語り部を務める元島民の2~4世の講話を聞いたりしながら、島の生活や船の役割などを学んだ。船長の制服を着て船をバックに記念撮影できるブースもにぎわっていた。

(四国新聞・2024/11/04掲載)



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