山の霊場、光に浮かぶ 白峯、根香寺 初の夜間拝観 きょうから
五色台にある四国霊場81番札所の白峯寺(香川県坂出市青海町)と82番根香寺(香川県高松市中山町)で「夜の特別拝観」が始まるのを前に14日、両寺で内覧会があった。白峯寺では国の重要文化財の客殿(書院)などを初めて一般公開。ほのかな明かりの中で、幻想的な雰囲気を演出している。
イベントは五色台エリアの活性化を図るため、坂出市観光協会が両市などと連携して初開催。15~17日と22~24日の6日間、両寺とも午後6時~同9時に開場し参拝客を受け入れる。
白峯寺は、約400本の竹明かりなどで境内をライトアップ。山門を入ってすぐ右にある御成門(国の重文)をくぐると、赤く色づき始めたイロハモミジなどの木々に囲まれ、18世紀前半に建てられた客殿が照らし出されている。参加者はゆっくりと散策しながら、夜空に浮かび上がる荘厳な建築物と、虫の声が聞こえる静かな空間を楽しんだ。
根香寺では、県指定文化財の木造五大尊像を10年ぶりに公開する。
(四国新聞・2024/11/15掲載)