香川県さぬき市小田のさぬきワイナリーで、香川大農学部が開発したブドウ品種「香大農R―1」を使った赤ワインが完成した。本格生産19年目の今年は750ミリリットル入りボトルで約6千本を製造し、価格は1本2750円。17日から同ワイナリーの物産センターや県内の主要酒店などで販売する。


17日から販売が始まる香大農R―1を使った本年産の赤ワイン=香川県さぬき市小田、さぬきワイナリー

17日から販売が始まる香大農R―1を使った本年産の赤ワイン=香川県さぬき市小田、さぬきワイナリー


 同品種を使った赤ワインは「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」(芳(かぐわ)しき野生の乙女)の商品名で販売。同ワイナリーによると、抗酸化作用で知られるポリフェノールなどが一般的な赤ワインと比べて2~3倍多いのが特徴で、渋みが少なく飲みやすいという。
 仕込みは9月末から行われ、瓶詰め作業は今月上旬から始まった。松本朋弥副工場長は本年産のワインについて「今年はブドウの品質が良く、いつもよりまろやかな感じに仕上がっている」と評価。ブドウの収穫作業を手伝った同大大学院農学研究科2年の徳永暉(ひかる)さん(24)は「普通のワインよりも飲みやすいので、初心者の人も手に取ってくれたら」と話した。
 17日は、同ワイナリー物産センターと周辺で新酒などの試飲・販売のほか、飲食マルシェが楽しめるイベントを開く。時間は午前10時から午後3時。問い合わせは同ワイナリー物産センター087-895-1143。

(四国新聞・2024/11/16掲載)


さぬきワイナリー



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