時代彩った名曲の響き 高松交響楽団定演 24日・レクザムホール ソリスト・バイオリンの真田(高松出身)
高松交響楽団(佐々木啓隆理事長)の第131回定期演奏会が24日、香川県高松市玉藻町のレクザムホール大ホールで開かれる。今回は楽団と関わりの深い同市出身のバイオリニスト真田大勢を初めて招へい。「名曲歴史探訪」と題し、メンデルスゾーン「バイオリン協奏曲」やシベリウス「交響曲第2番」など、それぞれの時代を彩った名曲で聴衆を魅了する。
真田は慶応大医学部在学中に国内外でソリストとして活躍。現在は研修医として勤務しながら活動しており、2022年度の県文化芸術新人賞を受賞した。楽団が長年指導に当たる「かがわジュニア・フィルハーモニック・オーケストラ(KJO)」の出身で、「お世話になった先生方への感謝の気持ちを込めて舞台に立ちたい」と胸中を明かす。
真田が演奏するバイオリン協奏曲は、ロマン派を代表するメンデルスゾーンの名曲。「バイオリンの長所が詰まった華やかで奥深い曲。甘美で情熱的なメンデルスゾーンを聴いてほしい」と意気込む。ほかに、古典派のモーツァルトの歌劇「魔笛」序曲と、後期ロマン派~近代の作曲家シベリウスの大曲「交響曲第2番」も取り上げる。
指揮は斎藤秀雄や小澤征爾らに師事し、約40年にわたって同楽団と親交のある田中一嘉。コンサートマスターはKJOの音楽監督でもある福崎至佐子が務める。編成人数は約80人。同楽団は「今後の活躍が楽しみなソリストの名演と楽団の成長ぶりも感じて」としている。
かがわ文化芸術祭2024の参加公演。午後2時開演。入場料は一般2千円ほか。問い合わせは楽団事務局、電話090-9550-7441。
(四国新聞・2024/11/21掲載)