四国霊場71番札所・弥谷寺(香川県三豊市)から77番札所・道隆寺(香川県仲多度郡多度津町)までの7カ寺は、「七ケ所まいり」専用の新しい御朱印帳を作製した。人気画家のアートを前面に出し、インテリアとして飾ることができるユニークな御朱印帳で、七ケ所まいりを身近に感じてもらう。


額に入れて飾れる御朱印帳をPRする杉本さん=善通寺市弘田町、甲山寺

額に入れて飾れる御朱印帳をPRする杉本さん=善通寺市弘田町、甲山寺


 七ケ所まいりは、八十八カ所全寺を巡るのが困難な人らが短期間で巡礼できるコースの一つとして、江戸時代から存在。車なら半日、徒歩でも1日で巡ることができ、遍路の入門編として親しまれている。
 御朱印を集め終わった後の御朱印帳は、仏壇や本棚に保管されることが多いが、気軽に飾れるようにと、優しい絵柄の画家・山口一郎さん(坂出市)にイラストを依頼。A4サイズの表紙と裏表紙にハスの花を、中紙には各寺ゆかりの七福神をデザインしている。
 1部2500円、限定2千部。7カ寺でのみ販売、1人1点限りとする。予約・取り置きはできない。
 御朱印帳を企画した74番札所・甲山寺(善通寺市)の広報担当、杉本理恵さんは「アートが盛んな香川らしい御朱印帳にしたかった。幅広い人に七ケ所まいりに親しんでもらい、八十八カ所への足がかりにしたい」と話している。

(四国新聞・2024/11/25掲載)


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