異なる美しさ、日本刀ずらり 香南歴史民俗郷土館
香川県内の収集家らが所有する日本刀を紹介する特別企画展「日本刀の魅(び)~芦葉江を鑑(み)る~」が、香川県高松市香南町の香南歴史民俗郷土館で開かれている。来場者は、刀匠の技と古来より受け継がれてきた刀剣の美しい姿や形をじっくりと鑑賞している。12月15日まで。
同展は、日本刀の魅力を広く知ってもらおうと、日本美術刀剣保存協会県支部の協力を得て、同館が毎年開催。今回は同支部会員の短刀や脇差しをはじめ、高松市歴史資料館所蔵の刀など計19振りを展示している。
このうち、同資料館所蔵の刀「芦葉江」は、名工として名高い江義弘が製作した南北朝時代のもの。県有形文化財に指定されており、刀の姿などを写しとった押形や拵(こしらえ)と合わせて展示している。重要刀剣のほか、第2次世界大戦後に連合国占領軍に接収されていた刀剣「赤羽刀」なども並び、来場者は刃の反りや刃文の美しさなど、一振りごとに異なる姿に見入っていた。
開館時間は午前9時から午後5時まで(最終日は午後3時まで)。月曜休館。入場料は一般300円、大学生200円。問い合わせは香南歴史民俗郷土館、電話087-879-0717。
(四国新聞・2024/11/25掲載)