香川県高松市出身の声楽家、寺島弘城(テノール)のソロ公演「ニューイヤーコンサート」が1月5日、同市中野町の珈笛画廊ほのほで開かれる。今年10月には第93回日本音楽コンクールに初出場し、4位に入賞した寺島。年始の古里の舞台で晴れやかな歌声を響かせる。


寺島弘城

寺島弘城


 寺島は坂出高校を経て東京芸大、同大学院を修了。今年は同大の芸術家をたたえる三菱地所賞も受賞した。音コンでの躍進について「国際コンクール入賞者も集う中での4位に驚いている。音楽人生の分岐点になった」と振り返る。
 9月に修了した大学院で主にドイツ作品を研究したといい、今回のコンサートはその集大成。前半は音コンでも披露したヴォルフの「少年とミツバチ」などドイツ歌曲に加え、日本の歌も紹介する。後半はプッチーニの歌劇「トスカ」より「星は光りぬ」をはじめ、世界各国の楽曲を取り上げる。ピアノ伴奏は高校の恩師の秋山由加理。
 寺島は「情感を込めた言葉を聴衆に届けるのが声楽の魅力。ホールとは違った環境で、リラックスして楽しんでほしい」と話している。
 午後2時開演。入場料は3千円(要予約)。問い合わせは珈笛画廊ほのほ、電話087-833-2308。

(四国新聞・2024/12/26掲載)


珈笛画廊ほのほ



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