古典のイメージ変える フラウト・トラベルソ奏者 柴田俊幸さん 9月、高松帰郷公演 ベルギーの「ビーロックオケ」と共演
革新的なプログラミングで知られるベルギーの古楽オーケストラ「ビーロックオーケストラ」の初来日公演が9月9日、高松市玉藻町のレクザムホール大ホールで開かれる。ソリストに高松市出身でベルギー在住のフラウト・トラベルソ奏者の柴田俊幸さんとリコーダー奏者のルーシー・ホルシュさんを迎え、バロックのイメージを覆す大胆なステージを繰り広げる。
古楽は、主に18世紀以前の西洋音楽を当時の楽器を使用し、当時の奏法で演奏する。ベルギーなど海外では古楽を特集した音楽祭が開催されるなど盛り上がりを見せている。
ビーロックは2005年にベルギーのゲントで結成。常任指揮者を置かず、奏者も若手が中心。古楽と現代音楽双方のレパートリーを持つなど親しみやすい演奏が特徴という。
ホルシュさんは5歳からリコーダーを始め、これまでにビーロックのほかモダンオーケストラとも共演。米国やアジアでもその名を広めつつある。
柴田さんは17年から「たかまつ国際古楽祭」の発起人として海外で大きなムーブメントとなっている古楽の魅力を紹介してきた。柴田さんは古里でのソリストとしての出演に「古里で演奏できるのはとても貴重なこと」と意気込み、「ビーロックのノリノリな演奏を聴いてほしい。古楽のイメージが変わるはず」と呼び掛けている。
曲目はテレマンの序曲ト長調「風変わり」のほか、ビバルディの「リコーダー協奏曲ハ長調」、バッハの「ブランデンブルク協奏曲第5番」など。
午後7時開演。入場料は一般4800円ほか。問い合わせは県民ホールサービスセンター、電話087(823)5023。
(四国新聞・2019/08/22掲載)
ビーロックオーケストラ
会場 | レクザムホール(香川県高松市玉藻町9-10) |
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入場料 | 一般4800円 学生1000円 |
開演時間 | 19:00(18:30開場) |
TEL | 087-823-5023 |