さぬき映画祭実行委員会(委員長・橋本一仁四国学院大理事長)は2月8、9の両日にレクザムホール(香川県高松市玉藻町)など3会場で開く同映画祭の上映プログラムを発表。19回目の今回は、小豆島が舞台の「からかい上手の高木さん」の劇場版アニメと実写版や、三豊市でロケが行われた「黒の牛」など香川とゆかりの深い10作品を上映する。


© NIKO NIKO FILM MOOLIN FILMS CINEMA INUTILE CINERIC CREATIVE FOURIER FILMS「黒の牛」のワンシーン

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 8日のオープニングでは、2022年度の同映画祭シナリオコンクールで大賞に輝いた三好冬馬さん=さぬき市出身=の「潮待ち模様」の映像化作品を初公開。同市津田町を舞台に、主人公の漁師の高齢男性や幼なじみの女性らが織りなすヒューマンラブストーリーとなっている。
 「からかい上手の―」は、恋愛に奥手な男子中学生が、同じクラスで隣の席の「高木さん」にからかわれる日常を描いたラブコメディー。実写版は10年後の物語を描き、高木さん役を俳優の永野芽郁さんが演じ話題を呼んだ。
 先行上映する「黒の牛」は、徳島県三好市出身の映画監督蔦哲一朗さんの作品。農繁期に同県から香川県の農家に農耕用の牛が貸し出されていた慣習「借耕牛(かりこうし)」を題材にしている。
 異例の大ヒットを記録した「侍タイムスリッパー」も上映。監督の安田淳一さんは18年度の同映画祭でグランプリを受賞した経験がある。上映後には、安田さんによるトークも予定している。多度津町出身の漫画家高木ユーナさんの作品「不死身ラヴァーズ」の実写映画化作品などもラインアップに並ぶ。
 レクザムホールのほかの会場は、情報通信交流館e―とぴあ・かがわ(高松市サンポート)、イオンシネマ高松東(同市福岡町)。チケットは11日から販売。詳細はホームページ〈https://www.sanukieigasai.com〉を参照。チケット購入に関する問い合わせは各会場へ。

(四国新聞・2024/01/05掲載)


さぬき映画祭オフィシャルサイト


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