訪日外国人客にお薦めの体験型観光100件をまとめた日本政府観光局(JNTO)のパンフレットに、香川から瀬戸内の島々でのアート体験や和三盆作りなど、中四国では最多となる4件が掲載された。パンフレットは国内外の旅行商談会やプロモーションなどで広く活用される。県観光振興課は「多くのコンテンツが選ばれて光栄。JNTOと一層連携しながら、香川への訪日客の誘致を促進したい」としている。


全国の体験型観光100件をまとめた外国人目線の旅行パンフレット


 パンフレットの名称は「100 Experiences in Japan」。体験型観光に対する関心の高まりを受け、効果的なプロモーションに役立てようと初めて作成した。外国人客が参加できる観光コンテンツを47都道府県に募集。寄せられた2093件のうち、土地に根差したストーリー性や英語表記などの受け入れ態勢などを考慮し、選定した。

 コンテンツは▽Tradition(伝統・伝承)▽Art(芸術)▽Cuisine(料理)▽Nature(自然)―など7テーマに分類。写真とともにそれぞれの魅力などを紹介している。全国では、しまなみ海道のサイクリングや熊野古道の巡礼体験、伊勢志摩での海女料理の食事体験などが選ばれている。
 香川は66件を提出し、四国遍路▽菓子木型で作る和菓子体験▽高松ローカル魚市場散策▽瀬戸内国際芸術祭など、瀬戸内の島々でのアート体験―の4件が選ばれた。

 このうち和菓子体験では、精巧な細工を施した木型を使って美しい和三盆作りができることを紹介。魚市場散策では、高松市中央卸売市場での競り見学や新鮮な刺し身を朝食として味わえることを説明している。

 パンフレットは初版で5千部を発行し、増刷を行う予定。JNTO主催の旅行商談会などで配布するほか、JNTOのウェブサイトやSNSなどで情報発信に活用される。

(四国新聞・2019/08/22掲載)


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