香川県観音寺市大野原町の雲辺寺山頂公園に人工雪で雪遊びができるスポットが設営され、そり滑りなどを楽しむ家族連れらの歓声が響いている。開設5シーズン目で冬場の手軽なレジャーとして認知度が高まっており、アクセスする雲辺寺ロープウェイの利用客は今月の3連休の12日に約1200人、3日間で約2700人に上った。


銀世界で思い思いに雪と戯れる子どもたち=香川県観音寺市大野原町、雲辺寺山頂公園


 ロープウエーを運行する四国ケーブル(香川県高松市)が企画。「天空のブランコ」などに隣接して、そり滑り専用の高さ約1・8メートルのスロープ、自由に雪と戯れられる同約1・5メートルの小高い山を造っている。
 同社は、2019~20年シーズンまで人工スキー場を同公園で営業していた際の造雪機を活用し、翌シーズンから雪が降ることが少ない香川の子どもらに無料で雪遊びができる機会を提供している。
 昨年末以降、園内は10センチ前後の雪が積もっている。吹きだまりとなる斜面は50センチほどの積雪があり、13日には人工スキー場で子ども用ゲレンデとして使っていたエリアが特別に開放された。さまざまな環境が整ったとの判断からで、開放は5年ぶり。この日の来場者は思いがけずスリルあるそり滑りを体験し、大喜びだった。
 初めて訪れた高松市鬼無町の保育園児の天雲奈未乃ちゃん(5)は「そりが楽しかった」と話し、1人でも滑れるようになってうれしそう。母親の沙暉さん(32)は「雪遊びを経験させてあげられて良かった。家族の楽しい思い出になった」と目を細めた。
 設営期間は2月末までの土日祝日。長靴を300~500円でレンタル(ロープウエーチケットの提示が必要)。そりの貸し出しは無料。悪天候の場合は中止する。問い合わせは雲辺寺ロープウェイ、電話0875-54-4968。

(四国新聞・2025/01/18掲載)



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