食事で地域の健康支援 三宅医学研 「ＬＯＨＡＳ ＣＬＵＢ」オープン マーケット、カフェ入居 栄養バランス配慮
三宅医学研究所（香川県高松市）は23日、スーパーマーケットやカフェ、診療所、保育所が入居する複合施設「LOHAS CLUB」を同市天神前にオープンする。「食と暮らしを豊かにする場所」として立ち上げ、マーケットには管理栄養士が常駐。健康相談が気軽にできる体制を整えつつ、栄養バランスに配慮した商品を提供し健康を食事面からサポートする。
スーパーマーケットやカフェ、診療所、保育所が入居する「ＬＯＨＡＳ ＣＬＵＢ」＝高松市天神前
鉄骨6階建てで、延べ床面積は2965平方メートル。1階にマーケットとカフェ、2階に調理場、3階に認可保育所が入り、4、5階には「総合内科」「小児科」などの診療科目のクリニックを誘致する。
同研究所はリハビリテーション病院や通所リハビリセンター、訪問看護事業などを展開する中で、体力面の影響などから料理や買い物が難しい1人暮らしの高齢者がいることに着目。このような高齢者の食事支援などが狙い。
牛バラ煮込みやパエリアなど幅広いメニューを取りそろえる
マーケットでは、高齢者でも調理が簡単な冷凍食品を主に販売。最新の急速冷凍技術で出来たてのおいしさをキープした自社製造の商品を取りそろえ、メニューは和洋中200種類以上。メインや副菜、デザートコーナーに加え、疲労回復に効果的な「クエン酸」、便通を促す「食物繊維」など、補える栄養素ごとに商品を陳列するスペースを確保。常駐する管理栄養士から食事のアドバイスを受けることもできる。
カフェではこれらの商品のうち、豆腐を使いカロリーを抑えた「ヘルシーハンバーグ」や「牛すじカレー」などを提供。営業時間は午前10時～午後6時（マーケットは同7時）。日曜、祝日定休。
屋上には園児の食育や高齢者のリハビリの一環として、収穫体験が行える菜園スペースを設けた。収穫した野菜や果物の一部はカフェやマーケットでの提供・販売を予定している。
冷凍食品はオンラインショップでの購入も可能。同研究所は「食を通じ、子どもから高齢者まで幅広い年代の健康をサポートできれば」としている。
（四国新聞・2025/01/23掲載）