職人の技の粋、一堂に 綾川 工芸品フェア始まる
香川で生まれ、受け継がれてきた工芸品を集めた「かがわの伝統的工芸品フェア2025」が24日、香川県綾歌郡綾川町萱原のイオンモール綾川で始まった。職人たちの技術が詰まった製品が並び、買い物客は興味深そうに手に取って品質などを確かめていた。26日まで。
県は、明治期以前から続き、主要部分を手仕事で製造しているなどの工芸品37品目を「県伝統的工芸品」に指定している。フェアはそうした工芸品の魅力PRに向けて県が毎年開催しており、今回は丸亀うちわや志度桐下駄(きりげた)など10品目を展示、販売している。
庵治産地石製品では、地肌のきめ細かさと頑丈さに定評がある庵治石を用いてボールペンや小物入れ、フクロウの置物など日常使いできる商品を紹介。讃岐のり染は赤や青、黄色など鮮やかな色使いのバッグや手ぬぐいなどで、伝統の技法をPRしている。
讃岐のり染の県伝統工芸士大川原誠人さん(62)は「フェアは昔ながらの製品とともに新しい商品を発表する場でもある。香川にもいい工芸品がいっぱいあることを知ってもらいたい」と来場を呼びかけている。
25日は漆玉ストラップと張り子虎絵付け、26日には丸亀うちわとまめ畳の有料体験ワークショップもある。参加希望者は当日、会場で受け付ける。
(四国新聞・2025/01/25掲載)