小豆島でビーガンご飯 観光協、ホテルなどと開発 野菜やオリーブふんだんに
小豆島観光協会は島内のホテルなどと連携し、ベジタリアンやビーガン(完全菜食主義者)に対応したメニューを開発した。1月30日に行った試食会では、そうめんやオリーブなど地元の特産品と旬の野菜を生かした色鮮やかな料理が並び、会員らから「ベジタリアンでなくても満足できる」「健康志向の高い人にも人気が出そう」などの声が上がった。
メニュー開発は、昨年1月に同協会と土庄、小豆島両町が策定した「小豆島観光ビジョン」に基づく取り組みの一環。小豆島国際ホテル(土庄町)で行った試食会では、同ホテルのほか、オーキドホテル(同町)、寒霞渓ロープウェイを運営する小豆島総合開発(小豆島町安田)の3社がメニューを提案。同協会に所属する宿泊施設やレストランなどの担当者約20人が味わった。
小豆島国際ホテルは、金時ニンジンやカボチャ、ダイコン、ピーマンなど旬の野菜を使ったにぎりずしなどのコース料理を提案。オーキドホテルは、特産のそうめんを季節の野菜と合わせ、サラダ仕立てに。小豆島総合開発は大豆やトマトを煮込んだルーに、素揚げの野菜を載せたカレーライスを作った。
試食した会員たちは「色合いが本当に鮮やか」「野菜のうまみを感じる」などと満足そうな表情を浮かべていた。同協会の塩出慎吾事務局長は「取り扱い店を順次拡大し、多くの観光客に『小豆島の食』の魅力を体感してもらいたい」と話していた。
ビーガンメニューの提供は、オーキドホテルが1月から開始しており、小豆島国際ホテルは今月中をめどに、小豆島総合開発は3月からを予定している。同協会では植物由来の食材のみでメニューが構成されていることを示す「プラントベースマーク」を作成、取り扱いのレストランに掲示する。
(四国新聞・2025/02/01掲載)