この冬一番の強い寒気に覆われている香川県内は6日も厳しい冷え込みとなり、土庄町肥土山の銚子渓では落差約20メートルの「銚子の滝」が凍結した。岩肌には形や大きさが異なるさまざまなつららが連なり、時折差し込む陽光や木々が揺れる様子とも相まって、周囲には幻想的な雰囲気が漂っている。


この冬一番の強い寒気が流れ込んだ影響で氷結した「銚子の滝」=土庄町肥土山


 銚子の滝は伝法川上流の標高約300メートルの渓谷にあり、気温が平地より3度ほど低い。滝が凍るのは朝晩の気温が連日氷点下まで下がり、日中の気温が10度未満で推移する時期に限られている。この日、一帯は午前9時現在で氷点下4度を記録した。
 凍結した滝を撮影に訪れていた小豆島町池田の中沢福美さん(72)は「先日の雨と強い寒波が重なったおかげで、今年も見事な氷の芸術が見られた。毎回、違った様子になるのが面白い」と話していた。

(四国新聞・2025/02/07掲載)



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