1789(寛政元)年、8代目西野嘉右衛門が琴平町で酒造りを開始。1969(昭和44)年に多度津町に工場を新設するまでは、現在の金陵の郷(琴平町)の場所で酒造りをしていた。同施設には、江戸時代の酒造りを学べる「歴史館」や売店などがある。


江戸時代の酒造りが学べる金陵の郷

江戸時代の酒造りが学べる金陵の郷


 金陵の酒は「芳醇(ほうじゅん)辛口」が特徴。主に地元の酒米を使い、伝統を守りつつも、近年は日本酒になじみのない人も親しみやすい酒造りに力を入れている。オリーブ酵母を使った酒はワインに近く、果汁たっぷりのリキュールも人気だ。
 同施設の高橋暁村長によると「純米吟醸 濃藍(こいあい)」が商品選びの基準になるとか。もっと辛口がいいなら、県内の飲食店でもよく提供されている「上撰 國の光」、もっと飲みやすいものが好みなら、オリーブ酵母の酒や雑味の少ない大吟醸クラスの酒を選ぶといいそうだ。


西野金陵が製造するお酒。若い人も飲みやすい商品の開発にも力を入れる

西野金陵が製造するお酒。若い人も飲みやすい商品の開発にも力を入れる


(四国新聞・2025/02/09掲載)

西野金陵(金陵の郷)


所在地 香川県仲多度郡琴平町623
営業時間 平日が午前9時~午後4時半、土日祝は午後5時半まで
定休日 年中無休
TEL 0877-73-4133


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