秋会期へ、早くも準備本格化 作家×島民 佐柳島で作品づくり 瀬戸内国際芸術祭2019
多度津町の佐柳島では25日、秋会期(9月28日~11月4日)に丸亀市の本島で公開される美術家・五十嵐靖晃さん(40)の漁網アート「そらあみ〈島巡り〉」を制作するワークショップが開かれた。集まった島民は、作品が浜辺で風になびく姿を想像しながら作業に汗を流した。
そらあみは赤、青、黄、白、黒の5色の漁網を編んだ作品。ワークショップは8月上旬から9月中旬にかけて丸亀、三豊両市と多度津町の9島で開催。坂出市の沙弥島など5島で制作した春会期公開の作品とつなぎ合わせ、縦約6・5メートル、横約120メートルになる予定。
この日、佐柳本浦住民会館に住民ら約20人が集結し、五十嵐さんから「編み目が均等になるように編んで」などと助言を受け制作。徐々にコツをつかみ、約5時間で縦約2メートル、横約10メートル分を編み上げた。
高見島でも24日に約20人が同様の作業に取り組んだ。五十嵐さんは「島ごとに住民の雰囲気や編み目に違いがある。それが表現されたいい作品になりそう」と話していた。
(四国新聞・2019/08/26掲載)