荘厳な歌声再び 「高松メサイア」2日・レクザムホール 香川県出身ソリストと合唱団
「ハレルヤコーラス」で知られるヘンデル作曲「メサイア」を全曲演奏する「高松メサイア2025」が3月2日、香川県高松市玉藻町のレクザムホール小ホールで開かれる。昨年行われた同市出身のソプラノ歌手・故佐竹由美(なおみ)さん追悼公演の第2弾。有志のソリストと合唱団が、前回からさらに磨きをかけた荘厳な歌声を響かせる。
佐竹さんは1988年に第8回バッハ国際コンクール声楽部門で日本人として初入賞(4位)を果たしたほか、国立音楽大教授を務め、22年3月に死去。メサイアは生前大切にしていたレパートリーの一つだという。
演奏会は佐竹さんの高松一高時代の同窓生でつくる実行委(委員長・田中雅純香川短大名誉教授)が主催。昨年の初回公演の出演者から継続を求める声が寄せられたため、今回の開催を決めた。
メサイアは管弦楽と独唱や合唱で構成する全47曲。今回は日本語訳の字幕付きで全曲を披露するほか、序文を楽曲に仕立てた作品も歌い上げる。ソリストは川嶋容子さん(高松市出身)、白川明日歌さん(さぬき市出身)ら東京などで活躍する県出身の17人。合唱団は公募で集まった県内外の83人で、指揮は佐竹さんの夫で東京芸大講師の辻秀幸さんが務める。
11日は高松市の教会でプレコンサートを実施。聴衆約60人を前にメンバー約40人がメサイアの一部を披露した。辻さんは「妻が生前、高松でメサイアを歌いたいと話していたことから同窓生らとの縁で実現した。今後も継続し、高松にメサイアを根付かせたい」と話している。
午後2時開演。入場料は一般4千円(前売り3500円)ほか。問い合わせは高松メサイアの公式サイトか、田中実行委員長、電話090-8285-2642。
(四国新聞・2025/02/27掲載)