香川県三豊市出身で東京を拠点に活動しているデザイナー磯野藍さんの個展「Wearing Folk Art ヨッケポッケのアーカイブ展」が、香川県高松市大工町の讃岐おもちゃ美術館ショップ内のギャラリーで開かれている。ポップに鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)をデザインした丸亀うちわや民芸品、郷土玩具をモチーフにした実用品など約250点が並び、会場を彩っている。12日まで。


鳥獣戯画をモチーフにした丸亀うちわなどが並ぶ会場=香川県高松市大工町、讃岐おもちゃ美術館

鳥獣戯画をモチーフにした丸亀うちわなどが並ぶ会場=香川県高松市大工町、讃岐おもちゃ美術館


 磯野さんは「身につけて楽しむ日本文化」をコンセプトに活動。2017年にブランド「Yokke Pokke(ヨッケポッケ)」を立ち上げた。
 香川らしさをアピールしようと、地元の工房に作成を依頼した丸亀うちわは、鳥獣戯画を表現。明るい色彩でウサギやカエルなどが遊戯を楽しむ姿が描かれている。また、民芸品や郷土玩具をモチーフにしたバッグ約50点も出品。香川の奉公さん人形や張り子虎のほか、木彫りのクマや赤べこなど全国各地のものを取り上げている。
 このほかランプシェードや壁飾りなどもあり、来場者の注目を集めている。磯野さんは「作品をきっかけに日本のものづくり文化への理解も深めてもらえれば」と話している。
 入場無料。問い合わせは讃岐おもちゃ美術館ショップ、電話087-887-6762。

(四国新聞・2025/03/08掲載)


讃岐おもちゃ美術館



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