新たな表現へ思索重ね 丸亀で亀井洋一郎展 23日まで ドローイングの新作13点
香川県東かがわ市出身の陶芸家・亀井洋一郎さん(沖縄県在住)のドローイング作品を展示した「モルフォロジー/コスモロジー」が香川県丸亀市浜町のあーとらんどギャラリーで開かれている。自身の代表的な磁器作品を基に、立体を平面に展開させた新作13点が並んでいる。23日まで。
亀井さんは京都市立芸術大大学院博士課程修了。2001年に朝日陶芸展でグランプリを受賞、10年には京都市芸術新人賞、県文化芸術新人賞を受賞した。14年から琉球大教育学部の准教授を務めている。
展示作品は、格子状の立方体が集積した磁器作品「ラティスレセプタクル」がベース。「境界」と「空間の様相」をテーマにドローイング作品へと展開、新たな表現にたどり着くまでの深い思索をうかがわせている。
細胞分裂するかのように模様が変化する中で、余白との境界が変わっていく様子を表現した作品や、角度を変えて見ると異なる表情を見せる作品など、亀井さんの新たな世界観に浸ることができる。
入場無料。問い合わせはあーとらんどギャラリー、電話0877-24-0927。
(四国新聞・2025/03/17掲載)