香川県善通寺市の四国霊場75番札所・総本山善通寺で涅槃(ねはん)桜が見頃を迎え、薄桃色の花や甘い香りが参拝客らを楽しませている。見頃は23日ごろまで。


涅槃桜の写真撮影を楽しむ参拝者=善通寺市、総本山善通寺

涅槃桜の写真撮影を楽しむ参拝者=善通寺市、総本山善通寺


 涅槃桜は、1965年に真言宗善通寺派寺院・明正寺(愛媛県新居浜市)で発見された品種「ミョウショウジ」。弘法大師空海の誕生1200年に合わせ、73年に同寺から贈られた。釈迦(しゃか)入滅の旧暦2月15日(今年は3月14日)ごろに開花することから、涅槃桜と呼ばれている。
 総本山善通寺によると、今年は2月の冷え込みの影響で、昨年より1週間ほど遅い3月10日ごろに咲き始めた。境内には約20本が植えられており、参拝客らはかれんな花の写真を撮るなどして春の訪れを満喫している。

(四国新聞・2025/03/22掲載)



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