内海湾を見下ろす香川県小豆郡小豆島町西村の観光農園「小豆島オリーブ園」で、ミモザの黄色い花が春の日差しを受けて鮮やかに輝いている。青い空や海、オリーブの木々を背景にふわふわとした小さな花がそよ風に揺れ、観光客らの視線を引き付けている。花は4月上旬まで楽しめるという。


鮮やかな黄色いミモザの花を楽しむ親子連れ=香川県小豆島町西村、小豆島オリーブ園

鮮やかな黄色いミモザの花を楽しむ親子連れ=香川県小豆島町西村、小豆島オリーブ園


 ミモザはオーストラリア原産のマメ科アカシア属の常緑高木で、直径5ミリ程度の花を連なるように咲かせるのが特徴。同園ではオリーブの花や実が観賞できない春先に来園者に楽しんでもらえるよう1974年から植樹を始め、現在は散策道沿いなどで約100本を栽培している。
 同園によると、今年は1、2月の冷え込みが厳しく、開花は例年より3週間以上遅い今月中旬。陽気が続いた24日ごろから、一気に花が開き始めたという。
 家族3人で訪れていた観音寺市大野原町の自営業、豊永奈帆子さん(36)は「黄色い花が連なる様子は異国情調にあふれている。穏やかな青い海と一緒に眺めていると心が落ち着いてくる」と笑顔で話していた。

(四国新聞・2025/03/31掲載)


小豆島オリーブ園



関連情報