男木島(香川県高松市)の魅力発信に向け、香川大の学生プロジェクト「OGIJIMAプロジェクトここぢから」が島の観光マップを制作した。観光名所などを写真付きで紹介するほか、地図上に危険箇所やトイレの位置をマーク。島内外約20カ所で無料配布しており、多くの観光客が予想される瀬戸内国際芸術祭の期間中をはじめ、男木島歩きのガイドとしてさまざまな場面での活用が期待される。


香川大生が作成した男木島マップ

香川大生が作成した男木島マップ


 マップは、男木島観光協会の協力を受けて作成。2023年度に制作した初版マップを改良する形で24年10月ごろから本格的に着手し、25年2月に完成した。同プロジェクトによると、これまで男木島には観光客向けのマップが少なく、島民対象のハザードマップを配布するなどして対応していたという。
 初版では、観光名所や飲食店をイラストと簡単な文章で紹介。今回は観光名所や飲食店の紹介文に写真を添えるとともに、島内の指定避難所やトイレの位置、各スポットへの徒歩での所要時間を記載するなど内容を充実させ、より実用的なマップに仕上げた。


男木島のマップを作成した香川大の学生プロジェクト「ここぢから」のメンバー

男木島のマップを作成した香川大の学生プロジェクト「ここぢから」のメンバー


 また、同協会の意見を元に危険箇所を記載。「行くことは可能ですが危険なので中には入らないで」「道が整備されていないので反対側の道を推奨」などと、観光の際の注意点を呼びかけている。
 A4判二つ折りで、日本語と英語の2種類を作成。フルカラーで各1500部を用意した。島内のコミュニティセンターに加え、県庁や市美術館、栗林公園、高松港など市内各地で配布を行っている。なくなり次第終了。
 同プロジェクトの代表で香川大経済学部3年の緒方さん(20)は「男木島にしかない魅力をぎゅぎゅっと詰め込んだ。ぜひマップを手に、島に遊びに来てもらえたら」と話していた。

(四国新聞・2025/04/16掲載)


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