高松市は15日、電動アシスト自転車によるシェアサイクルサービスの実証事業を開始した。現在、市が直営で行っているレンタサイクル事業も継続して行い、両事業の利用状況やニーズを分析し、レンタサイクル事業の見直しを行う。期間は来年3月31日まで。


高松市が15日からスタートさせたシェアサイクルの実証事業=香川県高松市寿町の玉藻公園西ポート

高松市が15日からスタートさせたシェアサイクルの実証事業=香川県高松市寿町の玉藻公園西ポート


 実証事業では、小豆島で電動アシスト自転車によるシェアサイクル事業を展開する小豆島・瀬戸内エリアマネジメント協会など民間事業者4社と連携し、電動アシスト自転車計50台を市内10カ所のステーションに配置した。「高松駅前広場地下」「瓦町地下」はレンタサイクルポートとの共用で、観光客利用が見込める「JR屋島駅」「四国村バス停前」など郊外にもステーションを設けた。
 利用料金は15分ごとに200円で、12時間2千円を上限に貸し出す。シェアサイクルアプリ「ハローサイクリング」に登録すれば予約が可能となる。
 市は2001年度からレンタサイクル事業を開始。当初は1250台体制で24時間100円で貸し出していたが、管理コスト削減のため、13年度からは850台に減らし、24時間200円に料金改定するなど、収支の改善を図ってきた。しかし、ピーク時の12年度に約34万件あった利用が、23年度は約16万件となり、近年は毎年約4400万円の赤字が続き、経営の健全化が課題となっている。

(四国新聞・2025/04/16掲載)


ハローサイクリング


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