写真や多肉植物、歴史の愛好家 個性豊かな作品ずらり 土庄、島で活動の4人展
香川県小豆郡の土庄、小豆島両町で活動する写真家や多肉植物愛好家ら4人が、自信作を持ち寄った展示会が、土庄町のギャラリー「素麺(そうめん)オジサン」で開かれている。石彫作家の制作現場を追った迫力ある写真や多肉植物を栽培する際のポイントをまとめた資料などに来館者が見入っている。20日まで。
出品しているのは、同ギャラリーを運営する同町の写真家、塩見基(もとい)さんと小豆島町古江の歴史研究家、柴田潤逸さん、同町安田の人形収集家、尾松直子さん、同所の多肉植物愛好家、高橋文和さん。4人の名前の頭文字と驚くような作品が集まったことからタイトルを「SSOT(卒倒)展」と名付けている。
塩見さんは、京都市の石彫作家で今年3月に99歳で亡くなった高松清さんが島を訪れて作品を制作する現場写真など35枚を出品。全てモノクロで、花こう岩と向き合って女性像を彫り上げる際の真剣な表情や、地元の祭りに参加してリラックスしている様子などを間近で捉えており、作家の息遣いが聞こえてきそうな臨場感にあふれている。
柴田さんは小豆島に残る巨石や巨木を地図上に記し、それらを結ぶと一定の平行四辺形が浮かび上がるという独自の説を提示。尾松さんは、自分のお気に入りの人形に手作りの衣服を着せてポーズを取らせて会場内に異空間を演出し、高橋さんは写真も交えながら、小豆島で多肉植物を栽培する際の注意点を分かりやすく紹介している。
入場無料。開館は午前10時から午後5時まで。問い合わせは塩見さん、電話090-7789-2572。
(四国新聞・2025/04/18掲載)