「ぼたん寺」と呼ばれ親しまれている香川県三豊市山本町の薬王寺(松浦祐豊住職)で、色とりどりのボタンの花が見頃を迎えている。境内いっぱいに約400株が植えられ、あでやかな大輪の花が甘い香りを漂わせている。


大輪のボタンの花が咲き誇る薬王寺の境内=香川県三豊市山本町

大輪のボタンの花が咲き誇る薬王寺の境内=香川県三豊市山本町


 同寺のボタンは約50年前、先代住職が参拝者にめでてもらおうと栽培を始めた。4月中旬から下旬にかけ、早咲きの赤色に続いて、株数の多い赤紫や白、ピンクの色の品種が順に満開となる。今年は寒い日が多く、開花時期が例年より5日程度遅かったが、ここ1週間ほどの陽気で一気に咲き進んだ。
 境内では、松浦住職が生けた花手水(ちょうず)が山門近くや本堂前など4カ所に設けられ、訪れる人を楽しませている。
 高松市から訪れた60代女性は、花を眺めながら境内を散策し、「絵に描いたような見事なボタン。日頃の手入れが行き届いているのがよく分かる」と感心しきりだった。
 遅咲きの黄色の花はこれからが見頃で、今月末まで楽しめるという。

(四国新聞・2025/04/24掲載)



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