シャクナゲ新緑に映え さぬき・大窪寺近辺
香川県さぬき市多和の四国霊場88番札所・大窪寺近くで、高山植物のシャクナゲが見頃を迎えている。かれんに咲き誇る淡いピンク色の花と、新緑まぶしい周囲の木々とのコントラストが訪れた人を楽しませている。
シャクナゲが見られるのは、同寺から南東へ徒歩5分ほどの山の斜面。門前で飲食店を営む井川義雄さん(74)の亡き父が、46年前に斜面を切り開いて植栽したのがきっかけで、現在は約2千株がこの時季に花を咲かせている。
井川さんによると、今季は16日ごろに2、3輪が咲いたのを確認し、日当たりの良い斜面上部を中心に開花が進んでいる。週末にかけて好天が続き、気温が上昇しそうなことから、間もなく満開を迎えるという。ゴールデンウイーク中は見頃が継続すると予想している。
長旅の疲れを癒やすようお遍路さんが立ち寄っているほか、家族連れらがこの時季ならではの山里の彩りを楽しんでいる。井川さんは「シャクナゲと新緑が織りなす自然美を多くの人に楽しんでほしい」と話した。
(四国新聞・2025/04/26掲載)