台湾映画の魅力紹介 二十四の瞳映画村で企画展
香川県小豆郡小豆島町田浦の二十四の瞳映画村のギャラリー「KUROgO」で、言論の自由を理念に掲げる台湾の映画祭を紹介する企画展が開かれている。サトウキビ栽培で発展した歴史に敬意を表したショートムービーの上映や、映画祭の経緯を説明した歴史年表などに来館者が見入っている。8月30日まで。
映画祭のタイトルは「台湾金甘蔗(きんかんしょ)映画祭(Golden Sugarcane Film Festival)」。2006年に民間団体が始め、台湾の主要な経済基盤の一つである砂糖の生産を盛り上げていこうと、毎年冬に開催されている。
映画村では、多くの台湾人観光客が訪れていることや、「映画」というつながりから同映画祭の関係資料を集めた展示会を企画。会場には、受賞者に贈られるサトウキビの形を模した金色のトロフィーや同映画祭の歴史などを説明した年表など約10点を展示しているほか、受賞作品(各作品5~10分程度)を上映するコーナーを設けている。
家族4人で訪れていた山口県下松市の鎌田正憲さん(76)は「台湾にはこれまで3回行ったことがある。映画からも独特の産業や文化などの空気感が伝わってくる」と話していた。
観覧は無料だが、映画村への入村料(中学生以上900円ほか)が必要。
(四国新聞・2025/04/26掲載)