丸亀城(香川県丸亀市一番丁)の石垣復旧工事を進める丸亀市と鹿島建設四国支店は5月3、4の両日、5・5トンの巨石を江戸時代さながらの方法で運搬する体験イベントを開く。重機がなかった時代の石垣建築の苦労を体感できる貴重な機会となりそうだ。


イベントに向け、石引きのテストを行う石工ら=香川県丸亀市一番丁

イベントに向け、石引きのテストを行う石工ら=香川県丸亀市一番丁


 丸亀お城まつりの中の「お城村」で開かれる催しの一環。昨年8月に本格化した石垣の積み直し作業に関心と理解を深めてもらおうと、初めて企画した。
 運搬方法は2種類を用意。一つは、地面に敷いた丸太の上に石を載せた修羅と呼ばれるそりを置き、ロープで引っ張る体験。もう一つは、江戸時代に重い物を運ぶために使われていた道具「神楽桟(かぐらさん)」を使う体験で、中心の軸を数人で回転させてロープを巻き込み、石を動かす。
 両日とも午前10時半、午後1時半、同3時の計3回実施。各回とも先着20人で、開始30分前から受け付ける。対象は小学生以上。無料。問い合わせは市丸亀城管理室0877-23-2107。

(四国新聞・2025/04/29掲載)


丸亀お城まつり



関連情報