ハマチ養殖発祥の地として知られる香川県東かがわ市引田の安戸池に、変わり種のこいのぼり「ブリのぼり」が今年もお目見えした。コイに代わって地元特産のブリやハマチ、ツバスが取り付けられており、海風を受けて気持ちよさそうに悠々と泳いでいる。


海風を受けて気持ちよさそうに空を泳ぐ「ブリのぼり」=香川県東かがわ市引田、安戸池

海風を受けて気持ちよさそうに空を泳ぐ「ブリのぼり」=香川県東かがわ市引田、安戸池


 ブリは稚魚から成魚になるにつれて呼び名が変わる出世魚。地域によって名称は異なるが、大きさ別にモジャコやツバス、ハマチ、メジロ、ブリなどと呼ばれている。
 ブリのぼりの設置は、引田漁協が生産している地域ブランド「ひけた鰤(ぶり)」のPRなどを目的に、市が2021年から端午の節句に合わせて実施。今年は4月26日から掲揚を始めた。
 設置場所は同池にあるハマチの餌やりやタイ釣り体験などができる体験学習館「マーレリッコ」の桟橋。のぼりは布製で、一番大きい長さ2メートルのものがブリ、1・5メートルがハマチ、1・2メートルがツバスという設定となっている。市は「子どもの健やかな成長を出世魚をモチーフにしたブリのぼりに願っていただけたら」としている。
 期間は5月末までの予定で、時間は午前9時~午後4時。同館に入らなくても見ることができる。休館日の火曜(6日は開館)と雨天や強風時は掲揚しない。

(四国新聞・2025/05/03掲載)



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