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有明浜でマテ貝ゲット 観音寺 家族連れらでにぎわう
物価高で出費や遠出を控える「安・近・短」の傾向が顕著な今年のゴールデンウイーク(GW)、香川県観音寺市の有明浜は潮干狩りを楽しむ家族連れらでにぎわっている。二枚貝の一種であるマテ貝が多く採れることで知られ、近県から訪れるレジャー客も目立つ。
有明浜は南北約2キロにわたって遠浅の海岸が続く。潮が大きく引く大潮に当たる4月29日、干潮となる夕刻に広大な干潟が現れた。好天にも恵まれ、浜辺に散らばった潮干狩り客は、スコップなどで砂の表面を削り取ってマテ貝が潜む小さな楕円形の穴を探した。穴を見つけると用意した塩を振りかけ、塩分に反応して飛び出してきた貝の殻を素早く指でつまんで抜き取った。
つかみ損ねて貝が巣に引っ込むと「逃げられた」、長さ15センチほどの貝をゲットすると「でかい」などの声が飛び交い、「すごいいっぱい採れた」と歓声を上げる子どもも。面白いように掘り出し、バケツをいっぱいにして持ち帰るグループも見られた。
有明浜での潮干狩りは、新型コロナウイルス禍前の人出には及ばないが、無料で気軽に楽しめるレジャーとして根強い人気がある。市はGW期間の土日祝日、有明グラウンドを駐車場として開放。高知や愛媛をはじめ、全国各地のナンバーのミニバンなどがずらりと並んでいる。
(四国新聞・2025/05/04掲載)