香川県高松市塩江町の高松市塩江美術館で、同市出身のアーティストreiko.matsunoの企画展「みんなひかり」が開かれている。太陽や生き物などが持つ「光」を表現したイラストなどが並び、優しさにあふれる空間をつくり出している。6月1日まで。


「多彩な光を感じてもらえれば」と話すreiko.matsuno=香川県高松市塩江町、市塩江美術館


 京都芸術短期大を卒業。光をテーマにイラストや陶芸など幅広い制作活動を展開し、東京や大阪などでも個展を開いてきた。
 本展では、これまで取り組んできたさまざまなシリーズを一堂に展示。2018年からの「いきもののようなもの」シリーズは、直感で表現した「生き物」をアクリル絵の具で描いている。作品は600枚を超え、今回は67点を紹介。一枚一枚に「のらりくらり」「引っ込み思案」など特徴が記載されており、作品と比較しながら見ると面白い。
 「ひかりのほうへ」シリーズは63点出品。想像上の植物や太陽などが描かれており、絵の中に光を感じることができる。また、コロナ禍をきっかけに生まれた鳥をテーマにした作品も。外出自粛などで活動が制限されていた時、「自由に空を飛ぶ鳥の姿に救われた」という。会場には陶器や張り子の鳥が並び、来場者に癒やしを届けている。
 「いきもののようなもの」を基にした人形などもあり、その世界観を表現している。reiko.matsunoは「会場で、さまざまな光を感じてもらえたら」と呼びかけている。
 入場料は一般300円ほか。問い合わせは高松市塩江美術館、電話087-893-1800。

(四国新聞・2025/05/05掲載)



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