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ツツジ200株満開 JR豊浜駅
「ツツジの駅」として知られる香川県観音寺市豊浜町のJR豊浜駅構内で約200株のツツジが満開となり、観光客を「きれい」「見事」とうならせている。写真愛好家も次々と訪れ、咲き誇るツツジの脇を通過する列車をカメラに収めようとシャッターチャンスを狙っている。見頃は10日ごろまで続きそうだ。
同駅のツツジは1941年に旧国鉄の当時の駅長らが植えたのが始まりとされ、「全国花いっぱい花咲く美しい日本一の駅」に選ばれたことも。85年に駅が無人化された後は地元の須賀自治会が手入れを続けており、約300メートルのホーム沿いを赤色やピンク色に染め上げて乗降客を出迎えている。
今年は春先に冷え込む日が多く、恒例の「豊浜駅つつじ祭」が開かれた4月27日には咲き始めだったが、ゴールデンウイーク(GW)後半に見頃を迎えた。
写真が趣味で、毎年のように訪れているという高松市太田下町の那須皓二さん(78)は走り抜ける「アンパンマン列車」を入れて撮影。「駅の構内でこんなに多くツツジを植えている所はない。ツツジとアンパンマン列車が(被写体として)よく合う」と目を細めた。
妻のキミ子さん(76)は「写真は見せてもらっていたけど、来るのは初めて。圧巻の景色で、アンパンマン列車も見られて感動した」と笑みがこぼれた。
(四国新聞・2025/05/08掲載)