讃岐山脈の麓に広がる香川県東かがわ市五名に5日、築70年の古民家を改修、再生した1棟貸し切り型の宿泊施設「GOMYO LIFE HOTEL」がオープンした。宿泊者限定で開放する「山の本屋 雨土」も整備が完了。上村一郎市長ら関係者約100人がセレモニーに出席し、テープカットを行って新施設の門出を祝福した。


オープンを記念してテープカットを行う飯村代表(右から3人目)や上村市長(同4人目)ら

オープンを記念してテープカットを行う飯村代表(右から3人目)や上村市長(同4人目)ら


 宿泊施設などを運営するのは「合同会社SATOYAMA LIFE」(飯村大吾代表)。施設は、新ビジネス立ち上げ時の初期投資費用を支援する総務省のローカル10000プロジェクトの採択を受け、昨年10月から飯村代表が地域住民らの協力を受けて整備を進めてきた。
 3月1日にプレオープンして以降、延べ12組約40人のモニターに宿泊してもらい、より良い運営方法を模索。当初は4月中の営業開始を目指したが、詰めの作業で5月にずれ込んだ。隣接する山の本屋には山に関する本だけでなく、小説や児童文学など多様なジャンルを取りそろえている。


宿泊者限定で開放する「山の本屋 雨土」=香川県東かがわ市五名

宿泊者限定で開放する「山の本屋 雨土」=香川県東かがわ市五名


 セレモニーで飯村代表は「(北海道千歳市から)移住9年目で当初からの夢をかなえられた。事業を通して五名の素晴らしさをより発信したい」とあいさつ。上村市長は「新たな五名の魅力、東かがわの魅力をつくってもらいうれしい。もっとわくわくする場所になれば」と期待を込めた。その後、飯村代表や市長らがテープカットを行い、自然豊かな五名が満喫できる新施設のオープンを喜んだ。
 施設は1日1組限定で、最大5人まで宿泊できる。利用は2人以上で料金は3万円から。チェックインは国道377号沿いの産直カフェ「五名ふるさとの家」で行う。宿泊サイトや専用電話080-5039-5340で予約を受け付けている。

(四国新聞・2025/05/11掲載)


GOMYO LIFE HOTEL



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