高松市牟礼町で開かれている「むれ源平石あかりロード」の実行委員会が、同市玉藻町の玉藻公園に庵治石製のベンチ2基を寄贈した。牟礼町地区を拠点に活動している石彫家のアキホタタ(太田多多さん、明甫さん夫妻)が制作。5日には設置場所の同公園西側で除幕式があり、関係者ら約20人が完成を祝った。


玉藻公園西側に設置された庵治石製のベンチ=高松市玉藻町


 ベンチはいずれも幅200センチ、奥行き60センチ、高さ45センチ。両脚に庵治石を使用した。座面付近には瀬戸内海や城の堀などのきらきらと輝く水面( みなも )をイメージした線模様が彫られており、アート作品の要素も併せ持つ。

 除幕式では、同実行委の岡本俊之委員長が「このベンチを通じ、一人でも多くの人に庵治石の魅力を知ってもらい、地場産業の振興にもつながれば」と期待を寄せ、大西市長は「バス停前の観光客が多く集まるところで、創造都市・高松をアピールする一助になる」と歓迎した。

 同実行委によるベンチの寄贈は2017年度から毎年行っており、今回もマルナカ(高松市)などイオングループの主要企業が取り組む社会貢献活動の一環で拠出された助成金を活用した。

(四国新聞・2019/09/06掲載)


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