国内最大のオリーブ栽培地・香川県の小豆島で、オリーブの花が咲き始めた。直径3、4ミリ程度のかれんな乳白色の花が初夏の日差しを受けて柔らかに輝き、風に揺れる様子が観光客らの視線を引き付けている。


乳白色のかれんな花を咲かせ始めたオリーブ=小豆島町西村、小豆島オリーブ公園


 3・3ヘクタールの敷地に20種約2千本のオリーブを植栽している小豆島オリーブ公園(小豆島町西村)では、例年より1日早い23日に、スペイン原産の早生(わせ)品種「マンザニロ」の開花を確認。同公園によると、冬場は冷え込んだものの、4、5月に暖かい日が続いたことで例年並みに開花したという。
 公園の人気スポット・ギリシャ風車周辺は他のエリアと比べて日当たりが良く、先行して花が咲いている。訪れた観光客らは、白い花と緑の葉が、青い海や空を背景に映える光景に足を止め、写真を撮るなどしている。3人の同僚と一緒に訪れていた神奈川県伊勢原市の会社員、佐々木美夢(みゆ)さん(31)は「オリーブの花を見るのは初めて。色合いが柔らかで、かわいらしい」と話していた。
 同公園では他の品種も順次開花しており、6月初旬ごろまで楽しめる見通し。担当者は「今年も花付きは良好。台風などの被害がなければ、秋には例年並みの実が収穫できそう」としている。

(四国新聞・2025/05/28掲載)



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