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108の力作、想像力刺激 宇多津で「アート・アワード」
宇多津町主催の公募芸術展「うたづArt Award(アート・アワード)ビエンナーレ2025」が香川県綾歌郡宇多津町浜六番丁のユープラザうたづで開かれている。国内外から寄せられ、想像力を刺激する入賞・入選作108点が並び、来館者の目を引き付けている。6月1日まで。
同展は芸術文化による魅力ある交流拠点をつくり、地域のにぎわい創出を図ろうと2014年から開始。18年から隔年で行い、7回目の今回は会場改修のため22年以来の開催となった。
絵画と版画・ドローイングの2部門に152人(県内57、県外41、海外54人)から前回を21点上回る計229点の応募があり、芸術家で同町まちづくりアドバイザーの浜野年宏さん、京都芸術センター館長の建畠晢さんが審査。大賞をはじめとした入賞17点、入選91点を選んだ。
大賞は、愛媛県四国中央市の大西洋子さんが描いた「魔曲を奏でる階段」。ガラスの器が鏡の上を転がるような幻想的な空間をモノクロで描き、不安定な世界観を生み出している。次席の浜野年宏賞は、スロベニアのエヴァ・ペトリッチさんが受賞した。
鑑賞した香川短期大学1年の薮下日祐(ひゆ)さん(18)は「どの作品も視点が面白い。アートを学んでいるので、とても勉強になる」と話していた。
会場では入賞・入選作品のほか、前回大賞のアルトゥル・マステルナクさん=ポーランド=の作品展も開催。開場時間は午前9時~午後5時。観覧無料。
(四国新聞・2025/05/28掲載)