香川県三豊市高瀬町の高瀬川上流で、水辺を飛び交うホタルの光と竹明かりを観賞できるイベント「蛍(ほたる)と灯(あか)りのコラボレーション」が開かれている。穴を開けて模様を付けた竹筒の中に発光ダイオード(LED)をともす竹明かりは、昨年の約2倍の約250個を用意。和傘や糸玉も組み合わせて幻想的な和の空間を演出している。6月1日まで。


「蛍と灯りのコラボレーション」で初めて屋内で行われた竹明かりや和傘の展示=三豊市高瀬町、旧さぬきこだわり市

「蛍と灯りのコラボレーション」で初めて屋内で行われた竹明かりや和傘の展示=三豊市高瀬町、旧さぬきこだわり市


 蛍の里づくり事業としてホタルの幼虫の成育、放流に取り組んでいる住民団体「まちづくり推進隊高瀬」が、旧さぬきこだわり市を会場に2019年から開催。今回は24日にスタートした。竹明かりなどの展示は昨年まで屋外で行ってきたが、雨の影響で撤収を余儀なくされる日が多く、旧さぬきこだわり市の建物内に飾ることで悪天候でも点灯できるようにした。
 同推進隊監事の岡原良二さん(68)が半年がかりでこつこつと準備。大小さまざまな竹明かりは「昆虫との共存」をテーマに、ホタルに加え、チョウ、トンボをあしらった作品を新たに制作した。和傘は25本くらいを並べてライトアップ。糸玉をササにつるして配置し、プロジェクションマッピングも映し出している。
 会場の脇を流れる高瀬川では、日がとっぷりと暮れた午後8時ごろにホタルを最もよく観察できる。訪れた家族連れらは、ホタルが黄緑色の光を放ちながら川面をゆらゆらと舞う様子を楽しんでいる。
 竹明かりなどの点灯時間は午後7時から同10時まで。雨天決行。31、1の両日はミニマルシェとして飲食物の販売やミニ縁日など、1日午後7時からはアマチュアバンドのライブがある。

(四国新聞・2025/05/29掲載)



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