香川県高松市を拠点に活動する高松混声合唱団(団長・西池孝則)の第47回定期演奏会が7日、同市玉藻町のレクザムホール小ホールで開かれる。同合唱団は結成50周年の節目で、西池団長は「さまざまなジャンルの曲を通じて、歌う楽しさを改めて伝えられれば」と意気込んでいる。


高松混声合唱団の昨年の定期演奏会=香川県高松市玉藻町、レクザムホール小ホール

高松混声合唱団の昨年の定期演奏会=香川県高松市玉藻町、レクザムホール小ホール


 同合唱団は県内の愛好家が1975年に結成。年1回、定期演奏会を開いており、現在は30~70代の30人が所属している。声楽アンサンブルの全国大会に県代表として出場するなど幅広く活動している。
 公演は3部構成。1部には作曲家武満徹の「混声合唱のためのうた」より「小さな空」「死んだ男の残したものは」など4曲を選曲した。武満作品は今回が初挑戦で、いずれも無伴奏。声だけで紡ぎ出される美しいハーモニーに注目が集まる。
 2部は「九ちゃんが歌ったうた」と題し、坂本九の「上を向いて歩こう」など代表曲5曲をピックアップし、合唱曲としての魅力を伝える。第3部は作曲家千原英喜の「混声合唱とピアノのための組曲 南の絵本」を届ける。詩人岸田衿子の詩集から5編の詩を基に千原が作曲した作品で、観客を絵本のような世界へいざなう。
 1部の指揮は声楽家の河口教昌、2部以降は常任指揮者の中尾英雄が担当。ピアノ伴奏は渡辺磨奈が務める。
 午後6時半開演、入場料は一般千円ほか。問い合わせは西池、電話090-6508-5661。

(四国新聞・2025/06/05掲載)



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