香川県高松市中心部の街歩きが楽しめる手作り感あふれる地図「こんまい高松マップ」(同マップ制作室発行)が話題を呼んでいる。携帯しやすいスマホサイズで、高松港から栗林公園までのエリアにある飲食店や書店などの名前のみを紹介。どんな店か想像力をかき立てる表現方法が、手に取った観光客や市民をひと味違う高松巡りに連れ出している。


「こんまい高松マップ」と制作者の今井真衣子さん=香川県高松市南新町

「こんまい高松マップ」と制作者の今井真衣子さん=香川県高松市南新町


 「注文の多いはんこ制作室」として手作りはんこを手がける今井真衣子さん(同市番町)と、今井さんの呼びかけで集まった市内在住の20~60代の女性6人が1年かけて制作。5月に発売後、約350部を販売し、現在も取扱店への追加納品を繰り返している。
 マップは蛇腹折りの6面で、折り畳むと持ち運びやすいスマホサイズ(縦16センチ、横7・7センチ)。切り絵で表現した市中心部の地図が淡い青色で印刷されており、地図上には制作メンバーらが選んだ個人店を中心に約160店の場所を記載。玉藻公園などの観光地は、今井さんお手製のかわいらしい建物などのスタンプで紹介している。
 余白部分を多く取り、お気に入りの店を書き込むなどアレンジできるところも好評。今井さんは「交流サイト(SNS)で誰かが切り取った情報をたどるだけでなく、自分の五感を使って街を面白がるきっかけにしてもらえたら」としている。
 1冊税込み千円。本屋「ルヌガンガ」(同市亀井町)や瀬戸内国際芸術祭公式ショップ「海の市場」(同市サンポート)などで購入できる。

(四国新聞・2025/06/07掲載)


こんまい高松マップ制作室(Instagram)


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