スロベニア出身の芸術家ガシュペル・イェメツさんの個展「こころのふるさと」が、香川県高松市松島町のホワイトキューブ高松つくもギャラリーで開かれている。日本らしさをテーマに高松の風景を緑色に染めた写真が並び、新緑を思わせる爽やかなアート空間をつくっている。22日まで。入場無料。


緑色の空間を創出したイェメツさんの個展=高松市松島町

緑色の空間を創出したイェメツさんの個展=高松市松島町


 イェメツさんはイタリアの国際美術展ベネチア・ビエンナーレに出品するなど世界各地で作品を発表している。今回は「うたづアート・アワード・ビエンナーレ2022」(宇多津町主催)の「浜野年宏賞」の受賞者展として、高松市で2週間ほど滞在して制作した作品を紹介している。
 会場では、街中の建築や栗林公園の松並木など、イェメツさんが市内で撮影した写真を展示。ネガフィルムのように明暗を反転させており、見慣れた高松の風景が別世界のようにも感じられる。また、5月に香川短期大の学生と行ったワークショップの作品も展示している。

(四国新聞・2025/06/13掲載)



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