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花や葉の重なり新表現 画家山口さん、坂出で個展 29日まで
香川県坂出市在住の画家、山口一郎さん(56)の個展「Songs」が、同市駒止町のかまどホールで開かれている。長い画業の中でほぼ初挑戦というアクリル画で花や葉の重なりを表現した作品が目玉。ほかにも動植物などをシンプルな線と色彩で表現したデザイン性の高い作品が並び、来場者が見入っている。29日まで。
静岡県出身の山口さんは2011年に坂出へ移住。国内外で個展を開いているほか、広告や商品パッケージのデザインなども幅広く手がけており、多くのファンをつかんでいる。今回は新作約50点を展示販売し、数日で完売となった。
目玉のアクリル画はヒマワリやバラ、ユリなどを描いた4点。これまではポスターカラーなどを主な画材としてきた山口さんだが、「ブーケ」を描く仕事を通じて葉や花の重なりを表現するため、重ね塗りに向くアクリル画に挑戦。葉や花の奥行きをキャンバスに落とし込んだという。
山口さんは「これまで描いてきた花は頭の中で想像した花だが、今回は実物を細かく観察して描いた。新しい作品を楽しんでもらえたら」としている。
開館は午前10時~午後5時。最終日の29日は山口さんが在廊し、午後4時に閉館。入場無料。問い合わせは同館〈0877-46-2178〉。
(四国新聞・2025/06/25掲載)