JR四国のインターンシップに参加した四国4国立大の学生が、善通寺市内のユニークな観光プランを企画した。増加しているインバウンド(訪日外国人客)に対応しようと、現地調査として各地をつぶさに見て回り、若者目線で捉えた市の魅力をコンテンツに詰め込んだ。


市の魅力をインバウンドに伝えるユニークな観光プランを発表する学生=善通寺市役所


 インターンシップは、2017年9月にJR四国と香川、愛媛、徳島、高知の4大学が締結した協定の連携事業の一環。地域をもり立てようと観光プランの企画を昨年から行っており、今回は2日から5日間の日程で各大学から1人ずつが参加し、フィールドワークなどを重ねた。

 プランの発表は6日、市役所で行われた。学生は、▽旧善通寺偕行社(文京町)をインバウンド向けにラウンジとして開放し、市全体を観光拠点化する▽市内の黒板専門メーカーと連携し、JR善通寺駅前の県道に黒板ストリートを設置する▽ご当地マンホールとマンホールカードを製作し、会員制交流サイト(SNS)を通じて外国のファンらに発信する▽善通寺市が県内有数の湧水地であることを生かして「水」に関するスポットを巡り歴史をたどる―を提案した。

 発表会に出席した平岡市長や半井真司社長らは「鉄道と黒板は実は縁が深く非常に面白い発想」「黒板アートとマンホールを組み合わせてもいい」などと講評を述べた。

 ご当地マンホールの企画を発案した香川大創造工学部1年の藤沢拓也さん(20)は「5日間という短い期間だったが、得られるものが多かった。企画が採用されるかは分からないが、社会人となっても今回の経験を生かしたい」と話した。

(四国新聞・2019/09/11掲載)


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