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架空のホテルへようこそ 香川県内の3作家、高松で展覧会 GABOMI. ベン山口 ドイケイイチ 27日まで
香川県内を拠点に、造形や平面、木工といった異なるジャンルで制作活動をしている3作家の展覧会「The Sunrise Hotel―311」が香川県高松市浜ノ町のJR高松駅ビル「タカマツ オルネ」3階のTSUTAYA BOOKSTOREで開かれている。架空のホテルを模した会場では、3人の作品が調和した心地よい空間が広がっている。27日まで。
作家はGABOMI.、ベン山口、ドイケイイチ。GABOMI.は写真家やペインターなどとして活動。2016年には資生堂が主催する公募プログラム「shiseido art egg」に入選した。造形作家のベン山口は、猫が身近なものを頭にかぶった作品「被り猫」シリーズが人気を集めている。ドイは県産木材などを使って椅子や器を製作。今年、作家として独立し、活動を本格化させている。
ホテルのロビーをイメージした会場には、温かみのある雰囲気の木の椅子を配置。壁面の中心に展示しているのはGABOMI.が瀬戸内海の船上から朝日を撮影した写真。レンズを使わず、自身の手を使って光を取り込む「TELENS(手レンズ)」という独自の手法を用いたという。カウンターにはドーナツなどをかぶった被り猫が並び、観覧者を出迎えている。
ほかに、三輪車に乗った新作の被り猫や、世界平和を願って制作した平面作品、渋柿染めの食器など計約100点を紹介している。
GABOMI.は「ホテルのロビーに立ち寄る感覚で、旅や買い物などの合間に訪れてほしい。新しいアートの楽しみ方を提案できれば」と話している。
入場無料。問い合わせはTSUTAYA BOOKSTORE、電話087-811-0077。
(四国新聞・2025/07/03掲載)